このページでは、 Fess サーバーの起動、停止、および初回セットアップの手順について説明します。
重要
Fess を起動する前に、必ず OpenSearch を起動してください。 OpenSearch が起動していない場合、 Fess は正しく動作しません。
起動方法
インストール方法により、起動手順が異なります。
TAR.GZ 版の場合
OpenSearch の起動
バックグラウンドで起動する場合:
Fess の起動
バックグラウンドで起動する場合:
注釈
起動には数分かかる場合があります。 ログファイル(logs/fess.log)で起動状況を確認できます。
ZIP 版の場合(Windows)
OpenSearch の起動
OpenSearch のインストールディレクトリを開きます
binフォルダー内のopensearch.batをダブルクリックします
または、コマンドプロンプトから:
Fess の起動
Fess のインストールディレクトリを開きます
binフォルダー内のfess.batをダブルクリックします
または、コマンドプロンプトから:
RPM/DEB 版の場合 (chkconfig)
OpenSearch の起動:
Fess の起動:
起動状態の確認:
RPM/DEB 版の場合 (systemd)
OpenSearch の起動:
Fess の起動:
起動状態の確認:
サービスの自動起動を有効化:
Docker 版の場合
注釈
compose.yaml および compose-opensearch3.yaml は、Fess 本体には 含まれていません。これらは docker-fess プロジェクト (https://github.com/codelibs/docker-fess)で提供されており、リポジトリを 取得した上で compose ディレクトリ内で以下のコマンドを実行します。
Docker Compose を使用して起動:
起動状態の確認:
ログの確認:
起動の確認
Fess が正常に起動したことを確認します。
ヘルスチェック
ブラウザーまたは curl コマンドで以下の URL にアクセスします:
正常に起動している場合、Fess の検索画面が表示されます。
コマンドラインでの確認:
HTTP/1.1 200 OK が返ってくれば、正常に起動しています。
ログの確認
起動ログを確認して、エラーがないことを確認します。
TAR.GZ/ZIP 版:
RPM/DEB 版:
または journalctl を使用:
Docker 版:
Tip
正常に起動した場合、コンソールおよびログに以下のような起動完了メッセージが表示されます:
ブラウザーでのアクセス
以下の URL にアクセスして、Web インターフェースを確認します。
検索画面
Fess の検索画面が表示されます。初期状態では、クロール設定が行われていないため、検索結果は表示されません。
管理画面
URL: http://localhost:8080/admin
デフォルトの管理者アカウント:
ユーザー名:
adminパスワード:
admin
警告
セキュリティに関する重要な注意
デフォルトのパスワードは必ず変更してください。 特に本番環境では、初回ログイン後すぐにパスワードを変更することを強く推奨します。
初回セットアップ
管理画面にログインしたら、以下の初期設定を行います。
ステップ 1: 管理者パスワードの変更
管理画面にログイン(http://localhost:8080/admin)
左メニューから「システム」→「ユーザー」をクリック
adminユーザーをクリック「パスワード」フィールドに新しいパスワードを入力
「パスワード(確認)」フィールドに同じパスワードを再入力
「更新」ボタンをクリック
重要
パスワードは以下の条件を満たすことを推奨します:
8文字以上(
password.min.lengthで設定される必須の最小文字数)英大文字、英小文字、数字、記号を組み合わせる
推測されにくいもの
デフォルトで必須となるのは最小文字数(8文字)のみで、文字種の組み合わせは 強制されません。文字種の要件は password.require.uppercase などの設定で 有効化できます。
ステップ 2: クロール設定の作成
検索対象のサイトや ファイルシステムをクロールする設定を作成します。
左メニューから「クローラー」→「ウェブ」をクリック
「新規作成」ボタンをクリック
必要な情報を入力:
名前: クロール設定の名前(例:会社のWebサイト)
URL: クロール対象の URL(例:https://www.example.com/)。複数指定する場合は 1 行に 1 URL を記述します
最大アクセス数: クロールするドキュメント数の上限(省略可能)
間隔: 各アクセス間の待機時間(ミリ秒。デフォルト:
10000)
注釈
上記以外の項目(ユーザーエージェント、スレッド数、深さなど)は、 未入力の場合はデフォルト値が使用されます。
「作成」ボタンをクリック
ステップ 3: クロールの実行
左メニューから「システム」→「スケジューラ」をクリック
「Default Crawler」ジョブを開き、「今すぐ開始」ボタンをクリック
クロールが完了するまで待ちます(進行状況はダッシュボードで確認可能)
ステップ 4: 検索の確認
検索画面(http://localhost:8080/)にアクセス
検索キーワードを入力
検索結果が表示されることを確認
注釈
クロールには時間がかかる場合があります。 大規模なサイトの場合、数時間から数日かかることもあります。
その他の推奨設定
本番環境で運用する場合、以下の設定も検討してください。
主な環境変数による設定
ポート番号、JVM ヒープサイズ、接続先の OpenSearch などは、環境変数で変更できます。 TAR.GZ 版は bin/fess.in.sh、RPM 版は /etc/sysconfig/fess、DEB 版は /etc/default/fess を編集します。変更後は Fess の再起動が必要です。
| 環境変数 | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|
FESS_PORT | 8080 | Fess が待ち受けする HTTP ポート番号。 |
FESS_HEAP_SIZE | (未設定) | JVM ヒープサイズ。最小・最大に同じ値を設定します。未設定時は最小 256m・最大 2g``(ZIP 版(Windows)は最大 ``1g)、RPM/DEB 版では 512m が使用されます。 |
SEARCH_ENGINE_HTTP_URL | (未設定) | 接続先 OpenSearch の URL。未設定の場合は内部既定値 http://localhost:9201 が使用されます。OpenSearch を別ポートや別ホストで稼働させる場合に変更します(Linux へのインストール (詳細手順) の手順では OpenSearch の待ち受けポートに合わせて http://localhost:9200 を設定します)。RPM/DEB 版ではパッケージの環境設定ファイルにより、既定で http://localhost:9200 が設定されます。 |
FESS_LOG_LEVEL | warn | Fess のログレベル。 |
注釈
ZIP 版(Windows)の bin\fess.in.bat は、これらの環境変数を参照しません (プロキシ関連を除く)。値がファイル内に直接記述されているため、変更する場合は bin\fess.in.bat を直接編集してください。
メールサーバーの設定
障害通知などをメールで受信するには、SMTP サーバーと通知先メールアドレスを設定します。
設定ファイル
app/WEB-INF/classes/fess_env.propertiesのmail.smtp.server.main.host.and.portに SMTP サーバーのホストとポートを 指定します(デフォルト:localhost:25)。変更後は Fess の再起動が必要です。管理画面の左メニューから「システム」→「全般」をクリックします。
「通知メール」フィールドに通知先のメールアドレスを入力します。
「更新」ボタンをクリックします。
「テストメールの送信」ボタンで、メールが正しく送信されるか確認できます。
タイムゾーンの設定
Fess のタイムゾーンには、サーバー(OS / JVM)のタイムゾーンが使用されます。 管理画面にタイムゾーンを変更する設定項目はありません。変更する場合は、OS の タイムゾーン設定を変更するか、bin/fess.in.sh``(Windows は ``bin\fess.in.bat)の FESS_JAVA_OPTS に JVM オプション -Duser.timezone=Asia/Tokyo を追加します。
ログレベルの調整
本番環境では、ログレベルを調整してディスク使用量を抑えることができます。
Fess 全体のログレベルは、環境変数 FESS_LOG_LEVEL``(デフォルト:``warn)で 変更できます。個別のロガーを細かく制御する場合は、設定ファイル app/WEB-INF/classes/log4j2.xml を編集します。クロール、サジェスト、サムネイル 生成は別プロセスで動作するため、これらのログレベルは app/WEB-INF/env/{crawler,suggest,thumbnail}/resources/log4j2.xml で個別に 設定します。
詳細は Fess 管理者ガイド を参照してください。
停止方法
TAR.GZ/ZIP 版の場合
Fess の停止
プロセスを kill します:
または、Ctrl+C でコンソールから停止できます(フォアグラウンドで実行している場合)。
OpenSearch の停止:
RPM/DEB 版の場合 (chkconfig)
Fess の停止:
OpenSearch の停止:
RPM/DEB 版の場合 (systemd)
Fess の停止:
OpenSearch の停止:
Docker 版の場合
コンテナの停止:
コンテナの停止と削除:
警告
down コマンドでボリュームも削除する場合は -v オプションを追加します。 この場合、すべてのデータが削除されるため注意してください。
再起動方法
TAR.GZ/ZIP 版の場合
停止してから起動します。
RPM/DEB 版の場合
chkconfig:
systemd:
Docker 版の場合
トラブルシューティング
起動しない場合
OpenSearch が起動しているか確認
OpenSearch が起動していない場合、まず OpenSearch を起動してください。
ポート番号の競合を確認
ポート 8080 が既に使用されている場合、ポート番号を変更します。
TAR.GZ 版:
bin/fess.in.shのFESS_PORTを変更ZIP 版(Windows):
bin\fess.in.batの-Dfess.port=8080を直接編集RPM 版:
/etc/sysconfig/fessのFESS_PORTを変更DEB 版:
/etc/default/fessのFESS_PORTを変更
ログを確認
エラーメッセージを確認して、問題を特定します。
Java のバージョンを確認
Java 21 以降がインストールされていることを確認してください。
詳細なトラブルシューティングについては、トラブルシューティング を参照してください。
次のステップ
Fess が正常に起動したら、以下のドキュメントを参照して運用を開始してください:
Fess 管理者ガイド - クロール設定、検索設定、システム設定の詳細
セキュリティ設定 - 本番環境でのセキュリティ設定
トラブルシューティング - よくある問題と解決方法
アップグレード手順 - バージョンアップ手順
アンインストール手順 - アンインストール手順