概要
Fess のAI検索モード機能(RAGチャット)を使用すると、従来のキーワード検索に加えて、 自然な会話形式で情報を探すことができます。質問を入力すると、AIアシスタントが 関連する文書を検索し、その内容を基にわかりやすい回答を生成します。
注釈
AI検索モードは初期状態では無効になっています。利用するには、システム管理者が 機能を有効化し、LLM(大規模言語モデル)プロバイダーを設定しておく必要があります。 設定方法は AI検索モード機能の設定 および AI検索(RAG)とLLM統合の概要 を参照してください。
AI検索モードの特徴
対話形式での検索
キーワードを考える代わりに、普段の会話のように質問できます。
例:
「Fessのインストール方法を教えてください」
「ファイルをクロールするにはどうすればいいですか?」
「検索結果が表示されない場合の対処法は?」
文脈を理解した回答
AIアシスタントは質問の意図を分析し、関連する文書を検索したうえで、 複数の検索結果から必要な情報を抽出し、整理された形で回答します。
参照元の明示
回答の下部には、回答の基になった文書が「参照元」として一覧表示されます。 各参照元は番号付きのリンクになっており、クリックすると元のドキュメントを直接確認できます。 また、回答本文に [1] 、 [2] のような番号で引用が示される場合があり、 これらは参照元一覧の番号に対応します。
会話の継続
一度の質問で終わりではなく、会話を続けることができます。 AIアシスタントは前の質問や回答の文脈を踏まえて、追加の質問に回答します。
チャット検索の使い方
AI検索モードを開く
Fess の検索画面を開きます
画面上部のナビゲーションバーにある「AI検索」リンク(ロボットのアイコン)をクリックします
AI検索モードの画面が表示されます
注釈
「AI検索」リンクは、AI検索モードが有効で、かつLLMプロバイダーが利用可能な場合にのみ表示されます。 リンクが表示されない場合は、よくある質問 を参照してください。
質問を入力する
画面下部のテキストボックスに質問を入力します(1回の質問につき最大4000文字)
送信ボタン(紙飛行機のアイコン)をクリックするか、Enterキーを押します
AIアシスタントが回答の生成を開始します
注釈
改行を入力したい場合は、Enterキーの代わりに Shift+Enter を押します。
注釈
回答の生成には数秒〜十数秒かかる場合があります。処理中は、現在の処理段階が 進捗表示(分析 → 検索 → 評価 → 取得 → 回答)として示され、 「考え中...」「検索中...」「検索結果を確認中...」「ドキュメント取得中...」「回答生成中...」 のようなメッセージが表示されます。検索が完了すると、見つかった文書の件数も表示されます。
回答を確認する
AIアシスタントの回答が表示されます。回答には以下の情報が含まれます:
回答本文: 質問に対する回答(Markdown形式で整形されます)
参照元: 回答の基になった文書へのリンク一覧(番号付きのリンク。クリックすると別タブで元の文書が開きます)
回答本文中に [1] 、 [2] のような引用番号が含まれる場合があり、参照元一覧の番号に対応します。 各回答にはコピーボタンがあり、回答内容をクリップボードにコピーできます。
注釈
AIは、検索結果のうち関連性が高いと判断した上位の文書のみを回答の根拠として使用します。 このため、参照元の件数が検索でヒットした文書の件数より少なくなることがあります。
検索対象を絞り込む
テーマによっては、画面上部の「フィルター」ボタンから、ラベルやファイル種別・更新日時・サイズ などの条件で検索対象を絞り込めます。特定の範囲の文書だけを対象にAIに質問したい場合に便利です。
会話を続ける
追加の質問がある場合は、そのまま続けて質問できます:
「もう少し詳しく教えてください」
「他の方法はありますか?」
「〇〇について詳しく」
AIアシスタントは、前の会話の文脈を考慮して回答します。
新しい会話を始める
別のトピックについて質問したい場合は、「新規チャット」ボタン(+アイコン)をクリックします。 これにより、それまでの会話の履歴がクリアされ、新しい会話を始められます。
効果的な質問のコツ
具体的に質問する
曖昧な質問よりも、具体的な質問の方が適切な回答が得られます。
| 曖昧な質問 | 具体的な質問 |
|---|---|
| 設定方法は? | Fessのメモリ設定を変更する方法は? |
| エラーが出る | 検索時に「インデックスが見つからない」というエラーが出ます |
| クロールについて | Webサイトをクロールする際の除外設定はどうすればいいですか? |
背景情報を含める
状況や目的を含めると、より適切な回答が得られます。
良い例:
「Docker環境でFessを動かしています。ログの保存先を変更したいのですが、どうすればいいですか?」
「初めてFessを使います。まず何をすればいいですか?」
段階的に質問する
複雑な問題は、段階的に質問することで理解しやすくなります。
「Fessでファイル共有をクロールできますか?」
「SMBプロトコルでの接続方法を教えてください」
「認証が必要な共有フォルダの場合はどうすればいいですか?」
よくある質問
Q: AI検索モードが表示されません
A: AI検索モードが有効になっていない可能性があります。 「AI検索」リンクは、機能が有効(rag.chat.enabled=true)で、かつLLMプロバイダー (OpenAI、Gemini、Ollama など)が設定・利用可能な場合にのみ表示されます。 システム管理者に、AI検索モードが有効になっているか、LLMプロバイダーが正しく設定されているかを 確認してください(詳細は AI検索モード機能の設定 を参照)。
Q: 回答が表示されるまで時間がかかります
A: AIが質問を分析し、文書を検索・評価してから回答を生成しているため、 数秒〜十数秒かかる場合があります。処理中は、現在の処理段階 (「考え中...」「検索中...」「検索結果を確認中...」「ドキュメント取得中...」「回答生成中...」)が 表示されます。
Q: 参照元が間違っているように見えます
A: 参照元のリンクをクリックして、元のドキュメントを確認してください。 AIは検索結果を基に回答を生成しますが、解釈に誤りがある場合があります。 重要な情報は、必ず元のドキュメントで確認することをお勧めします。
Q: 前の会話を忘れてしまったようです
A: 会話のセッションがタイムアウトした可能性があります。 一定時間(既定では30分)操作がない場合、会話の履歴はクリアされます。 また、会話の履歴はサーバーのメモリ上に一時的に保持されるため、サーバーの再起動によっても失われます。 その場合は、新しく会話を始めてください。
注釈
ここでいう「セッション」はAI検索モードの会話セッションであり、Fess へのログインセッションとは別のものです。
Q: 特定の質問に対して回答が得られません
A: 以下の可能性があります:
検索対象のドキュメントに関連情報がない
質問が曖昧で、適切な検索ができない
レート制限に達している(1分あたりのリクエスト数の上限、または同時実行数の上限を超えている)
質問を言い換えるか、しばらく待ってから再度試してください。
Q: 入力できる文字数に制限はありますか?
A: 1回の質問につき最大4000文字までです。テキストボックスの下に文字数カウンターが表示され、 上限に近づくと警告表示になります。長い質問は、要点を絞って短くしてください。
Q: 日本語以外で質問できますか?
A: はい、多くの場合、英語やその他の言語でも質問できます。 AIは、ブラウザや画面の表示言語に基づいて、可能な限り同じ言語で回答しようとします。 ただし、これはベストエフォートであり、状況によっては意図した言語にならない場合があります。
注意事項
AIの回答について
AIの回答は、検索結果を基に生成されたものです
回答の正確性は保証されません
重要な判断には、必ず元のドキュメント(参照元)を確認してください
最新の情報は、公式ドキュメントで確認してください
プライバシーについて
入力した質問は、検索と、設定されたLLMプロバイダーによるAI処理のために使用されます
外部のLLMサービス(OpenAI や Gemini など)を利用する設定の場合、質問の内容や検索結果がそのサービスに送信されます。社内のみで処理したい場合は、ローカルで動作するプロバイダー(Ollama など)の利用について管理者に相談してください
会話の履歴はサーバーのメモリ上に一時的に保持され、セッションのタイムアウト、「新規チャット」の実行、またはサーバーの再起動によって削除されます
検索と同様に、ロール(権限)やラベルによるアクセス制御が適用され、閲覧できない文書は回答の対象になりません
システムの設定により、ログが記録される場合があります
参考情報
AI検索モード機能の設定 - AI検索モード機能の設定(管理者向け)
AI検索(RAG)とLLM統合の概要 - LLMプロバイダーの設定
Chat API - Chat API(プログラムからの利用)
AND 検索 - AND検索の使い方
NOT 検索 - NOT検索の使い方
検索フィールド指定検索 - フィールド検索の使い方
詳細検索 - 高度な検索機能