Fess ユースケース・活用事例

はじめに

Fess は様々な業種・規模の組織で活用されています。 このページでは、Fess の代表的なユースケースと活用事例を紹介します。

注釈

以下の事例は、Fess の一般的な活用パターンを示すものです。 実際の導入事例については、商用サポート にお問い合わせください。


業種別ユースケース

製造業

課題: 設計図面、技術文書、品質管理ドキュメントが複数のファイルサーバーに分散し、必要な情報を見つけるのに時間がかかる。

Fess による解決:

  • ファイルサーバー上の CAD 図面、PDF 技術文書、Office ドキュメントを一元検索

  • 製品型番、図面番号、プロジェクト名などでの横断検索

  • アクセス権限に基づいた検索結果の表示(ロールベース検索)

構成例:

[ファイルサーバー群]  →  [Fess]  →  [社内ポータル]
     │                    │
     ├─ 設計図面          ├─ OpenSearch クラスター
     ├─ 技術文書          └─ Active Directory 連携
     └─ 品質記録

関連機能:

金融・保険業

課題: コンプライアンス文書、契約書、社内規程が膨大で、監査対応や問い合わせ対応に時間がかかる。

Fess による解決:

  • 社内規程、マニュアル、FAQ の横断検索

  • 契約書・申請書類のテキスト検索

  • 過去の問い合わせ履歴からのナレッジ検索

セキュリティ対応:

  • LDAP/Active Directory 連携による認証

  • SAML によるシングルサインオン

  • アクセストークンによる API 認証

関連機能:

教育機関

課題: 研究論文、講義資料、学内文書が各部門のサーバーに分散し、情報共有が困難。

Fess による解決:

  • 学内ポータルからの統合検索

  • 研究論文リポジトリの検索

  • 講義資料・シラバスの検索

構成例:

  • 学内 Web サイトのクロール

  • 論文リポジトリ(DSpace 等)との連携

  • Google Drive / SharePoint 上の資料検索

関連機能:

IT・ソフトウェア業

課題: ソースコード、ドキュメント、Wiki、チケット管理システムの情報が分散し、開発効率が低下。

Fess による解決:

  • GitHub/GitLab リポジトリのコード検索

  • Confluence/Wiki ページの検索

  • Slack/Teams メッセージの検索

開発者向け機能:

  • 検索 API による既存システムとの統合

  • コードハイライト表示

  • ファイルタイプによるフィルタリング

関連機能:


規模別ユースケース

中小企業(〜100名)

特徴: 限られた IT リソースで、簡単に導入・運用したい。

推奨構成:

  • Docker Compose による簡単導入

  • 単一サーバー構成(Fess + OpenSearch)

  • 必要メモリ: 8GB 以上

導入手順:

# 5分で導入完了
mkdir fess && cd fess
curl -OL https://raw.githubusercontent.com/codelibs/docker-fess/master/compose/compose.yaml
curl -OL https://raw.githubusercontent.com/codelibs/docker-fess/master/compose/compose-opensearch3.yaml
docker compose -f compose.yaml -f compose-opensearch3.yaml up -d

コスト感:

  • ソフトウェア費用: 無料(オープンソース)

  • サーバー費用のみ(クラウド or オンプレミス)

中堅企業(100〜1000名)

特徴: 複数部門での利用、ある程度の可用性が必要。

推奨構成:

  • Fess サーバー 2台(冗長化)

  • OpenSearch クラスター 3ノード

  • ロードバランサーによる負荷分散

  • Active Directory 連携

検索対象の目安:

  • ドキュメント数: 〜500万件

  • 同時検索ユーザー: 〜100名

関連機能:

大企業(1000名以上)

特徴: 大規模データ、高可用性、セキュリティ要件が厳しい。

推奨構成:

  • Fess サーバー複数台(Kubernetes 上で運用)

  • OpenSearch クラスター(専用ノード構成)

  • 専用のクロールサーバー

  • 監視・ログ収集基盤との連携

スケーラビリティ:

  • ドキュメント数: 数億件対応可能

  • OpenSearch のシャード分割による水平スケール

エンタープライズ機能:

  • 部門別のラベル管理

  • 詳細なアクセスログ

  • API 経由での他システム連携

注釈

大規模環境での導入は、商用サポート のご利用を推奨します。


技術的なユースケース

社内 Wiki / ナレッジベース検索

概要: Confluence、MediaWiki、社内 Wiki の横断検索を実現。

メリット:

  • 複数の Wiki システムを一元検索

  • 更新頻度に応じた自動クロール

  • Wiki ページ内の添付ファイルも検索対象

実装例:

  1. Confluence Data Store プラグインをインストール

  2. 管理画面から接続情報を設定

  3. クロールスケジュールを設定(毎日など)

ファイルサーバー統合検索

概要: Windows ファイルサーバー、NAS 上のドキュメントを検索。

対応プロトコル:

  • SMB/CIFS(Windows 共有フォルダ)

  • NFS

  • ローカルファイルシステム

セキュリティ:

  • NTLM 認証によるアクセス制御

  • ファイルの ACL を検索結果に反映

構成ポイント:

  • クロール専用アカウントの作成

  • 大量ファイルの場合は段階的クロール

  • ネットワーク帯域の考慮

Web サイト内検索(サイトサーチ)

概要: 公開 Web サイトに検索機能を追加。

導入方法:

  1. JavaScript 埋め込み方式

    Fess Site Search (FSS) を利用して、数行の JavaScript で検索窓を追加

  2. API 連携方式

    検索 API を利用して、独自の検索 UI を構築

FSS の利用例:

<script>
(function() {
  var fess = document.createElement('script');
  fess.type = 'text/javascript';
  fess.async = true;
  fess.src = 'https://your-fess-server/js/fess-ss.min.js';
  fess.charset = 'utf-8';
  fess.setAttribute('id', 'fess-ss');
  fess.setAttribute('fess-url', 'https://your-fess-server/json');
  document.body.appendChild(fess);
})();
</script>
<fess:search></fess:search>

データベース検索

概要: RDB 内のデータを検索可能にする。

対応データベース:

  • MySQL / MariaDB

  • PostgreSQL

  • Oracle

  • SQL Server

ユースケース:

  • 顧客マスター検索

  • 製品カタログ検索

  • FAQ データベース検索

実装手順:

  1. Database Data Store プラグインを設定

  2. SQL クエリでクロール対象を指定

  3. フィールドマッピングを設定


まとめ

Fess は、その柔軟な設計により、様々な業種・規模・ユースケースに対応できます。

導入を検討される方へ:

  1. まずは クイックスタート で Fess を体験

  2. 必要な機能を ドキュメント で確認

  3. 本格導入の際は 商用サポート にご相談

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